卵巣の顆粒膜細胞、外卵胞膜細胞、胎盤、副腎皮質、精巣間質細胞で作られ、思春期以降分泌が増加し、プロゲステロンとともに月経周期に応じて濃度が変化する。
女性の性活動、二次性徴を促進する働きがある。更年期以降は分泌が減少する。女性の尿には、大量のエストロゲンが含まれるため、下水処理水も多量のエストロゲンを含むことになり、環境ホルモンの環境への排出が問題になったことがある。
男性の場合はテストステロンを元にエストロゲンが作られて分泌される。その量は更年期の女性と同程度とされる。思春期にテストステロンが増えるのにつれエストロゲン濃度も増加し、ホルモンバランスにより女性化乳房が起こったりすることがある。
エストロゲンはコレステロールから合成されるステロイドホルモンの一種で、プロゲステロン、コルチゾール、アルドステロン、テストステロン等と同じカスケード反応系列中にある。
○無月経
○生理不順
○子宮筋腫
○卵巣腫瘍
○乳がん
○子宮がん
○生理痛
○頭痛
○腹痛
○肩こり
○疲れ
○冷え
○むくみ
○イライラ
○不安
○不眠
○乾燥
○吹き出物
○しみ
○しわ
どうですか?
上記、一つでも当てはまるものがありましたか?
実はこれ、全部女性ホルモンが影響しているんです!
もし当てはまってしまったあなた、
今の生活で本当に良いの?
○更年期障害
-○汗をかく
-○頭痛
-○めまい
-○動悸
※更年期障害は、女性ホルモンの分泌の低下による
[ストレス]
[高血圧]
[自律神経の乱れ]
と考えられています。
TOPへ
もし女性ホルモン(エストロゲン)が少なくなると、わたしたちの体にはどういった影響が出るのでしょうか?
皮膚
エストロゲンは、皮膚に関わっている細胞をほとんど活性化します。
若い女性の皮膚がみずみずしいのは、
皮膚の表面の組織に弾力成分であるコラーゲンが多く含まれているからです。
何が言いたいかというと⇒
エストロゲンは繊維芽細胞というコラーゲンを作っている細胞を活性化するので、
エストロゲンが減る閉経の年齢になるとコラーゲンも減少し
皮膚にしわやたるみが目立ってきます。
脂質代謝
エストロゲンには血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。
何が言いたいかというと⇒
そのため閉経を迎える年齢になると、
急激に女性のコレステロール値が上がります。
膣
膣粘膜にあるデーデルライン菌が常に膣内を酸性に保ち、雑菌の繁殖を防いでいます。
エストロゲンはこの菌の栄養源となるグリコーゲンの分泌を促しています。
さらに、このエストロゲンは膣粘膜細胞の増殖を促し、
膣をみずみずしく保つ働きもしています。
何が言いたいかというと⇒
エストロゲンが足りなくなる事により、更年期になると膣が乾燥する感じがするのです。
体温
エストロゲンは視床下部にある体温調節中枢に影響を与え、体温を下げる働きをします。
もう1つの女性ホルモンであるプロゲステロンは体温を上げる働きをしますので、
女性には高温期と低温期が交互に訪れます。
何が言いたいかというと⇒
エストロゲンが不足すると体温が下がらないので、
更年期には特有ののぼせ、
ほてり、多汗のような体温上昇に伴う症状が感じられるのです。
髪
エストロゲンは幹細胞が分裂して毛を成長させるようにという指令を与え、
コラーゲンを作って潤いのある抜けにくい髪の毛にしてくれるます。
何が言いたいかというと⇒
更年期の頭髪の抜け毛やパサパサ感は、エストロゲンの不足が原因です。
骨
エストロゲンは骨の成長や骨量の維持・増進に重要な役割を果たしています。
骨芽細胞の増殖を促して骨の産生を高める他、
カルシウムを骨に沈着させる働きをする活性型ビタミンDや、
カルシトニンの合成を促す作用もしています。
何が言いたいかというと⇒
従って エストロゲンの分泌が減少する閉経期には、骨粗鬆症になり易くなるのです。
TOPへ