もし女性ホルモン(エストロゲン)が少なくなると、わたしたちの体にはどういった影響が出るのでしょうか?
皮膚
エストロゲンは、皮膚に関わっている細胞をほとんど活性化します。
若い女性の皮膚がみずみずしいのは、
皮膚の表面の組織に弾力成分であるコラーゲンが多く含まれているからです。
何が言いたいかというと⇒
エストロゲンは繊維芽細胞というコラーゲンを作っている細胞を活性化するので、
エストロゲンが減る閉経の年齢になるとコラーゲンも減少し
皮膚にしわやたるみが目立ってきます。
脂質代謝
エストロゲンには血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。
何が言いたいかというと⇒
そのため閉経を迎える年齢になると、
急激に女性のコレステロール値が上がります。
膣
膣粘膜にあるデーデルライン菌が常に膣内を酸性に保ち、雑菌の繁殖を防いでいます。
エストロゲンはこの菌の栄養源となるグリコーゲンの分泌を促しています。
さらに、このエストロゲンは膣粘膜細胞の増殖を促し、
膣をみずみずしく保つ働きもしています。
何が言いたいかというと⇒
エストロゲンが足りなくなる事により、更年期になると膣が乾燥する感じがするのです。
体温
エストロゲンは視床下部にある体温調節中枢に影響を与え、体温を下げる働きをします。
もう1つの女性ホルモンであるプロゲステロンは体温を上げる働きをしますので、
女性には高温期と低温期が交互に訪れます。
何が言いたいかというと⇒
エストロゲンが不足すると体温が下がらないので、
更年期には特有ののぼせ、
ほてり、多汗のような体温上昇に伴う症状が感じられるのです。
髪
エストロゲンは幹細胞が分裂して毛を成長させるようにという指令を与え、
コラーゲンを作って潤いのある抜けにくい髪の毛にしてくれるます。
何が言いたいかというと⇒
更年期の頭髪の抜け毛やパサパサ感は、エストロゲンの不足が原因です。
骨
エストロゲンは骨の成長や骨量の維持・増進に重要な役割を果たしています。
骨芽細胞の増殖を促して骨の産生を高める他、
カルシウムを骨に沈着させる働きをする活性型ビタミンDや、
カルシトニンの合成を促す作用もしています。
何が言いたいかというと⇒
従って エストロゲンの分泌が減少する閉経期には、骨粗鬆症になり易くなるのです。
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プロゲステロン(黄体ホルモン)は妊娠のホルモン。
●子宮の内膜を受精卵が着床しやすい状態に整える。
●妊娠したのちも、妊娠を継続させる。
●体温を上げる。
○受精や着床の環境を整える。
○受精卵が着床した後の子宮内膜の状態を、妊娠が継続できるように整える。
○子宮の収縮を抑えて流産を防ぐ。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は女性らしさのホルモン。
●思春期から分泌量が多くなります。
●女性らしいからだつきを作る。
●子宮に作用して、妊娠に備え子宮の内膜を厚くする。
●受精卵の着床を助ける。
●卵を作る。
また、卵胞ホルモンは以下にも影響有り。
○自律神経
○感情の働き
○骨
○皮膚
○粘膜
○関節
○筋肉
○胃腸
○脳
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女性ホルモンの流れをわかりやすく、簡単に説明します。
脳の視床下部
↓
下垂体
↓
性腺刺激ホルモン分泌
※”黄体化ホルモン”と”卵胞刺激ホルモン”
↓
卵巣
↓
エストロゲン・プロゲステロン分泌
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